「感性だけは教えられない」
その昔、レッスンで先生から言われた言葉。
先生は私の歌の表現に、物足りなさを感じられたのです。
「もっとエモーショナルに!
あなた、どう感じてるの?
あのね、あなたね、感性だけは教えられないの」
当時の私は、歌の表現が全くダメでした。
顔は無表情で、恐る恐る歌っていました。
原因は分かっています。
(今回は触れませんよ~)
先生は、
「あなたが感じたことをもっと出してごらん」
とおっしゃる。
でも当時の私には、それが少し難しかったのです。
あれから20年経ち、私が教える側になって分かりました。
感性だけは教えられない、って。
昔の私のように、
「何も感じてないのかな?」と思う生徒さんもいます。
かと思うと、
「その音楽的な間の取り方。
微妙な強弱のつけ方。
なんでそんなに素敵なの~~~?
脱帽なんんだけど!」
という生徒さんもいます。
コンコーネ(練習曲)にさえタイトルをつけて、その世界観を歌ってくださる生徒さんもいました。
感性は人それぞれ。
もちろん、テクニックとしての表現方法はあります。
でも、
感性が鋭いというか、豊かな人の表現は、「取ってつけた感」がないのです。
こういう方が歌のテクニックを緻密に学べば、鬼に金棒!
感性だけは教えられない。
その昔、先生に言われた言葉を思い出し、改めて納得している今日この頃です。
だけど!!
じゃあ、感性が鈍い人はどうすんのよ?(怒)
って話ですよね。
大丈夫です。
先ほども書いたように、
「テクニックとしての表現方法」があります。
日をあらためて、その方法の一つを書くつもりです。
お楽しみに。
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