歌っている時、あなたはどんな顔をしているでしょうか?
これまで、いろんな生徒さんのレッスンをしてきましたが、意外だな~って思うことがあります。
それは、
鏡を見続けて歌えない
のです。
「鏡を見て歌ってください」
「鏡でご自分の表情を見てみてください」
と言っても、なぜかすぐに鏡から目をそらせて歌う人が多いです。
鏡を見続けて歌えないってことは、
自分が歌っている時の顔が、どうなってるのかを分かっていない、
ということ。
本番でお客さんに見られた時、
「うわっ、この人、すごい顔で歌ってる!」
と思われるの、嫌じゃないですか?
初心者の方には顔のことは、あまり言いません。
まずは声に集中していただきたいから。
だけどコンクールや演奏会に出る人には、少しうるさく言います。(笑)
「今のフレーズ、声はとってもいいので、美しい顔で歌えます?」
って。
声が良くなったのであれば、美しい顔で歌ったほうが絶対にいいですよね!?
なので最近は、生徒さんにご自分のスマホで撮ってもらうことにしています。
教室には三脚を用意してますので、そこに生徒さんのスマホをセット。
通して歌ったものを録画してもらいます。
その場では見ません。
「お家で、ご自分の顔をチェックしてみてくださいね~」
とお伝えします。
ですが、顔を優先するあまり
声が薄くなったり、音程がぼやけたりするのなら顔のことは置いておきます。
声を犠牲にしてまで美しい顔にする必要がないから。
当然、声のほうが優先度が高いです。
だけどな~、
演奏会やコンクールで、すごい顔で歌ってる方をお見かけすると、
「私も生徒さんに顔のこと言わなきゃいけない!」
と痛切に思うことがあるのです。
「歌ってる時の顔のことを言ってあげるのも、声楽を指導する上で大切だよねぇ~」
と思っている今日この頃です。
あなたもぜひぜひ、
ご自分が歌っている顔をスマホでチェックしてみてくださいね。
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