私は、いわゆる「発声の基礎」をきちんとやらずに音大声楽科に合格してしまいました。
なので音大入学後に後悔しました。
声量もなく、薄っい声しか出せなかったから、
レッスンで先生がおっしゃることができず、すごく怒られていたから。
高い「音」だけは出ました。
でもそれは「声楽的な高い声」ではなかったです。
高校時代の声楽の先生は、
「音大に合格させちゃえば私の役目は果たしたでしょ?」
という方でした。
「ちゃんとした発声なんか大学に入って、また1からやり直せばいいんじゃない?」
とおっしゃっていましたから。(汗)
ところが、音大の友人たちは違いました。
「私なんか、最初の半年は発声練習だけだったよ」
「コンコーネも、なかなか進めてもらえなかったよ」
「イタリア歌曲は中声用でしか歌わせてもらえなかったよ」
と、高校生の頃から、ていねいなレッスンを受けていたらしいのです!
私みたいに、先生から
「あなた、高い音が出るからアリアやりましょう」
というノリでレッスンを受けた子なんて一人もいませんでした。
高校2年間だか、3年間だか積み上げてきた基礎力が違う・・・
焦りました。
なので大学のレッスンとは別に、週末に先生のご自宅にもレッスンに伺っていました。
(毎週じゃないけど)
本当は高校生の時に、
ていねいに基礎固めをしておかなければいけないのです。
「高い音が出るから」
という理由でオペラアリアなんか歌ってる場合じゃなかった。
大学1、2年生の時は本当に苦しかったです。
なーんにも、まともに歌えないんだもん。
高校生の時は、
「私、こんなアリアも歌えるからすごいでしょ~?」
などと思っていました。
ただただ、楽しかったです。
だけど、ただ高い「音」が出るからという理由で、
譜読みに毛が生えたくらいのレベルでアリアを歌っても、どうよ?(笑)
みっともなくて恥ずかしいだけ。
「高い音が出るだけの人ね」って思われて終わり。
あの時に思ったんだよね・・・
「もし私が教える立場になったら、ただ楽しいだけのレッスンはしない」って!!
結局どこかで行き詰まり、やり直しを強いられ、楽しくなくなるから。
基礎を積み重ねるのは地味~なので、正直楽しくありません。
でも、基礎をすっ飛ばすとほぼ間違いなく、数年後に後悔することになるのです。
そうならないよう、一緒に地味~なこと頑張りませんか?
ご興味ある方は、ぜひ体験レッスンにいらしてくださいね。