レッスンで40代の生徒さんに、
「この小節、ぜんぶ同じ音なので声をそろえましょうね」
とお伝えした時、
「たしかに~! 同じ音だ~!
一小節ぜんぶ同じ音だなんて、考えたこともない!」
と言われました。
その生徒さんにとっては超新鮮だったようで、
ちょっとビックリだったみたい。(笑)
曲の中で、同じ音がずーっと続くことってよくあります。
いくつか例を挙げますね。
(すみません、原語で書かせていただきます)
イタリア古典歌曲の
O del mio dolce ardor の出だし。
ベッリーニの歌曲
Ma rendi pur contento の出だし。
トスティの歌曲
Ancora! の出だし。
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の
ツェルリーナのアリア
Vedrai, carino の出だし
などなど。
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同じ音が続く時は、声の方向をそろえないとデコボコな感じになります。
母音によって声があちこち向いてしまうと、おかしいです。
よく
「母音だけで練習しましょう」
と言われますよね。
それも有効な練習方法です。
でも、声の方向がズレるのって子音がきっかけになることも多いです。
「t」とか「b」をはじきすぎて、声が前方向だけになっちゃうとか、
子音が2つ続いた時にズレるとか。
なので、子音にも注意しましょう。
「母音も子音もって、全部じゃないか」って?
そうですよー!
音も母音も子音も全部に、すごく注意するんですよー。
生徒さんも、
「同時に考えることいっぱい!
でも、こういうことを一つずつやるの、けっこう好きです(笑)」
と楽しんでいただいてるみたいで、よかったです。
ご興味ある方は、ぜひ体験レッスンにいらしてくださいね。
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