歌のレッスンやコーラスサークルの練習で、こんなことを言われたことはありませんか?
「笑顔で頬を上げて、響きを高くしましょう」
「口を大きく開けると明るい声になりますよ」
「もっと眉を上げて声を集めて」
これらに共通していることがあります。
「顔や口の動きによって、なんとか声を助けようとしている」
ということです。
でも、実際には助けになってないことが多いのです。
声の助けにならないばかりでなく、見た目にもよくないですよ。(笑)
度々、引き合いに出して申し訳ないのですが、
コンクールで1位になった生徒さんに、私が何百回となく言った言葉があります。
それは、
「顔で(声を)助けない! ポーカーフェイスで歌えますか?」
です。
(↑写真はイメージです)
この生徒さんが他の教室から変わって来たばかりの時は、顔や口周りの動きが多すぎました。
とにかく顔の表情や口の表面的な動きで、声をなんとかしようとしてました。
だから、口の中やのどの奥が開かない。
当然、狭い声しか出ない。
それを解消しようと、また顔で操作しようとする。
そしたらまた、口の中や奥が狭くなる。
・・・といった悪循環でした。
そして、顔も美しく見えません。
私のレッスンを受け始めて一年ちょっと経ちますが、まだ時々、顔で声を助けようとされています。
その度に私は、
「顔で助けない!」
と言います。
最初はウザかったと思いますよ~。(笑)
でも、顔で助けないで歌うと声のツヤが変わってくる時があるのです。
最近は、その回数が多くなってきて、生徒さん自身も
「あ、これですね」
と納得してらっしゃるようですよ。
よかったー!
(^_^;)
すっごく高い音になると、顔や口の助けが必要です。
ですが中間音域では、顔の表面的な動きや口の過剰な動きは必要ありません。
それらを使わなくてもいい声が出るように、一緒にレッスンで練習していきましょうね~。
「もしかしたら私、顔や口で声をなんとかしようとしてるかも?」
とお心当たりのある方は、体験レッスンへどうぞ!
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