昨年だったか、母が
「お父さんが『美保子のやつ、俺の葬式で歌わんかのう？』って言いよったよ」
と言いました。
私が音大生の頃から、父はそんなことを言っていました。
「お前、俺の葬式の時に、なんか歌えや」
「歌わんし・・・」
という会話を何度かしたことがあります。
最近、父が入院しました。
兄と「一度帰っておいたほうがいいかもね」という話もしました。
父のリクエストの時が近いのかもしれません。
もし本当に歌うなら、何を歌おうかな？
高田三郎の「くちなし」を歌うことにしました。
（まだ、そんなに切羽詰まってないけど。笑）
くちなしは実家の庭にあったし、亡き祖母が大事に育てていた花でもありました。
「くちなし」の歌詞の中に出てくるとおり、とても香り高い花です。
メロディーは母好みだし、父のセレモニーにぴったりかな、と。
「でも親の葬式で歌うとか、不謹慎やないん？」
と母に尋ねました。
「この前、〇〇さんのお葬式に行ったら、娘さんがフラメンコ踊りよったよ」
と、あっけらかんとしていました。
父のお葬式に来る方々は、私のことを幼い頃から知っている人たちだしなぁ。
「ま、歌ってもいっか」と思っているところです。
今月中には練習を始めないと・・・。
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