発声練習の目的、私は2つあると思っています。
1つ目は、フルで声を出す前にのどを慣らして(鳴らして)おくことです。
スポーツでも、いきなり100メートルを全力疾走する選手はいませんよね?
足を傷めてしまいますから。
声楽も同じです。
いきなりフルで声を出してオペラアリアなんか歌うと、のどに負担かかりまくり!
だから、のどをあらかじめ慣らして(鳴らして)おくことが必要です。
2つ目の目的は、今日ののどのコンディションの確認のため。
声楽は生身の人間が音楽を奏でるので、「今日ののど」の確認は重要です。

(↑ そろそろハンドクリームつけなきゃね。笑)
発声練習の仕方は、人によっていろいろだと思いますが、ここでは私のやり方をご紹介します。
まず最初は「a」の母音で、
ドレミレドの音型でゆっくり声を出していきます。
その音型を半音ずつ上げていきます。
これを毎日同じようにやります。
楽しいか、楽しくないかで言うと、楽しくないです。(笑)
「こんな簡単な音型、歌えるに決まってるじゃん」
「今日は、のどの調子がいいから、発声練習すっ飛ばしてアリア歌っちゃおうかな」
と思う日が、ないわけでもない・・・
だけど、ドレミレドの音型だけは、きちんとやろうと決めています。
ラクラク歌えたら、
「お、今日は調子いいね!」だし、
ちょっと気になる箇所があったら、
「こっちの発声練習で修正しよう」
と対策が取れるから。
ちなみに、ドレミレドの音型を1点ソから2点シ♭までの往復で2分ほどです。
2分で「今日ののどのコンディション」が分かるのですから、楽しくなくてもやる。(笑)
あ、声楽初心者の方は2点シ♭まで声を出す必要はないですよ!
ていうか、出しちゃダメです。
そこは慎重に、出ている声を聴きながら調整しましょう。
声楽にご興味ある方は、ぜひ体験レッスンにいらしてくださいね。
コメントをお書きください