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音型どおりに頭を動かすとダメな理由

 

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このブログは、

「ある程度、声楽のことをお分かりの方が読んでくださる」

という前提で書いています。

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楽譜に書かれている音型どおりに頭が動いてしまう生徒さんは多いです。

 

私も昔は、それをやっていたので気持ちは分かります。

(^^;)

 

 

でも、やっぱり音型通りに頭を動かすのはやめましょう。

 

声の密度が薄くなることが多いし、声の方向がバラバラになってしまうから。

 

 

 

 

例えば「ドミソドソミド」というアルペジオの音型。

 

その音型どおりに頭を動かしたら、

「何センチあっちこっち移動するんだよ?」状態です。(笑)

 

 

そして、途中でアゴが突き出てしまいます。

 

そうなると声が、いい方向に行かないことは容易に想像できますよね?

 

 

 

もう一つ例を。

 

イタリア歌曲「Sento nel core」。

 

この曲の出だしって、上がったり下がったりですよね?

 

それに合わせて頭を動かしたら、

母音がそろわないのはもちろん、表現としてもどうでしょうか?

 

軽薄な気持ちで歌ってる感じがしませんか?

(個人の感想です。笑)

 

 

そして、音型どおりに頭を動かしながら歌っていると、

言葉は悪いですが「素人感」がすごく出てしまいます。

 

コンクールや音大受験の時に、この「素人感」はマイナスです。

 

 

音型どおりに頭を動かすというクセは、ほとんどの生徒さんがあります。

 

なので私は、発声練習から

「頭を動かさないでね~」

と、うるさく言っています。

 

 

でも、力ずくで固めてしまうのではないです。(笑)

 

文字では難しいので、実際のレッスンでお伝えしていますよ~!