音大の声楽科(※)の課題曲は、どの大学でもあまり変わりません。
※今は「声楽コース」とか「声楽専攻」とか言うかもしれませんが、便利なので「声楽科」と言わせていただきますね~。
この課題曲たちは、譜面ヅラはそんなに難しくありません。
だから、こんなことを思ってしまう人がいます。
「こんな(簡単な)曲に、受験準備として3年もかかるんですか?」
って!!!!!
答えは、「はい。かかります」です。
課題曲たちは譜面ヅラが簡単なので、もちろんすぐに歌えてしまうでしょう。
小さいころからピアノをしていたり、合唱部に入っていた子なら10分足らずで譜読みできちゃうと思います。
初見でもいける子も、きっと多いよね?
「ふーん、こんな曲なのね。簡単じゃん」

では、その曲を
「どんな声」
で歌いますか?
「え?裏声で歌えばいいんでしょ?」
「高い音でひっくり返らないように歌えばいいんでしょ?」
「合唱部でソプラノだったから、それと同じでいいんでしょ?」
とりあえず合格すること「だけ」が目標なら、それでもいいかもしれませんね。
でも音大入学後もずっと声楽をやりたいのであれば、大学に入ったら発声は、やり直しです。
一見、簡単そうな曲を「どんな声」で歌うか?
ここに時間がかかるのですね。
声楽的な声を作っていくのには、年単位で時間がかかります。
これは、本当に知っておいてくださいね。
実は、今日お伝えした内容は、高校3年生の私が考えていたことです。(笑)
昔は、こんなナメたことを考えて受験してしまいました。
今にして思えば、高校の時にきちんと発声を学んでおけばよかったと後悔しまくっています。
なので、今ではいつも
「私の生徒さんには絶対に、そんな思いはさせない!!」
と心から思っています。
受験で合格する「だけ」じゃなく、
音大入学後もスムーズに音大の先生のレッスンについていける声を一緒に作っていきましょう。
今月の中旬以降に音大受験レッスンコースの募集を開始する予定です。
「音大声楽科入学後にも使える声」になりたい中高生は、ぜひぜひ体験レッスンにきてくださいね!
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