こんにちは。今村です。
あなたは発表会や演奏会、コンクールなど、本番で歌う曲をどのように選んでいますか?
大好きな曲?
派手な曲?
有名な曲?
おっと、その前に・・・
その本番は、あなたにとって、どういう位置づけでしょうか。
「その本番の様子を見るだけ」
「自分の歌を試してみたい」
「歌を頑張る目標にしたい」
「場数を踏む練習」
「音大受験なので失敗できない」
「コンクールで入賞したい」
などなど、人それぞれだと思います。
その位置づけに、いいも悪いもありません。
ただ、その位置づけによって選曲が違ってきます。
たとえば、
「様子を見るだけ」の位置づけの曲と、
「コンクールで入賞したい」という位置づけの曲が
同じではないのは、ご理解いただけますよね。
とくに、音大受験やコンクールなどの合否があるもの、点数がつくものは選曲がすごく重要です。
声に合わない曲を選んでいる時点で、評価が下がってしまいます。
もったいないと思いませんか?
どんなにきちんと歌っても、声に合わない曲を選ぶと点数がもらえないのです。
例えば、私のような軽めのソプラノが「アイーダ」を歌ってもダメなのですね。
私がどんなに「アイーダ」が好きでも、コンクールで歌うべきではありません。
ただ、勉強のためと割り切って、レッスンで歌ってみるのはギリギリOKです。
(それでも、あんまり意味があるとは思えませんが・・・)
選曲は声の種類だけではなく、
・歌の中で使える音域はどこまでか?とか
・テンポがしっくりくる曲か?とか
・その曲を表現できる声量があるか?とか
いろいろ考えることがあります。
もちろん、曲の長さも。
長いから難しい曲、短いから簡単な曲ではありませんよ。(^^;)
できれば本番の前に、候補の曲をいくつか歌って決めることをお勧めします。
自分で気分よく歌えても、
「客観的に聞くと別の曲のほうが断然、声に合ってるよ」
ということは、よくありますからね~。
もちろん、それを言う側の人(多くは先生)は、正しい判断をする必要がありますが・・・
時々、
「なんでその曲を選んで、こんなところで歌ってるの? どうした?先生?」
という方もいらっしゃいます。(笑)
本番、とくに受験やコンクールでの選曲は慎重に!